これは本当に自身を助けています。
人格的な危うさがある人、というのは、
特に問題が起きた時にこれを解決することができないため、
仕事や事業をうまく進めることはできません。
そういった 『人の器』 というのは、順調で日常的なところでは問われませんし見えにくいものですから
普通に業務を行う上ではあまり問題に感じるところではないと思います。
本当の試練は、問題が起きたとき、利害が対立したときにやってくるものですが、
その時に上記のような 「厄介な相手」 と対峙するのは大きなコスト高、リスクとなります。
そうならないように、ひょんなときの表情だとか、口から出る言葉とか、小さな仕事への姿勢とか、
そういうところから推し量れることってかなりあります。
少しでも問題・違和感を感じたら取引や関係はやめたほうがいいと思います。
日本は社会が成熟してきているので、
情緒的に安定していること、課題を解決に向かわせる力や人間関係を作る力が求められます。
うまくいっているときは派遣社員だけでも仕事は回ります。
ただ、そんな社会はどこにもない。
市場で戦う人には、これらがうまくいかないときにどう対処するのか、が問われてきますし、
それができる人が市場で通用する人、ということになります。
仕事は理不尽で悔しいこと、思い通りに行かないことばかりです。
仕事の処理・作業がよくできて一人前だとは考えずに、もう一段上の、成熟社会ならではの
「労働の価値」 を考えなくてはいけない、と思います。
自身の人格、立ち振る舞い、覚悟
これらがまだまだ足りていないことを痛感しました。
顔つき、口から出る言葉、姿勢、
そういった事をもっともっと磨いていかなくてはいけない。
この言葉を 中小企業におけるBtoB でも重く受け止める必要があるって思います。
例えば国内市場。
団塊世代の引退特需は、今後5年以内に限定された需要となるのは間違いない。
「中小企業のM&A支援」
これは 2013~15年の会計事務所様の新規開拓トレンドの1つ、と勝手ながら考えています。
5年、10年かけて作る [新規開拓、取引口座] と、
蒸発する前にすかさず取り込む [取引・売上] とは分けて考えた方がいい。
そういう意味では、
ウチが5年計画で行っている 20名超規模の税理士法人様との取引口座開設
と
とある成長領域へのアプローチ というのは分けて考えた方がいい、ということになります。
雨の日の洗濯物のように、急ぐべきところは掛け算をしてでも早めに取り込むべきだ。
明日からは当然の数値。
超えるべきラインになる。
統計値がそろうと、標準化したくなる。横展開したくなる。
要は、掛け算をしたくなるんだ。
社員への成功事例の落とし込みと標準化、あるいは地域・市場の横展開。
すごく重要なエッセンスだ。
ただ、これらと 「自身の高付加価値化」 「業務・サービスのブラッシュアップ」 は別のものなので、
ローンチしたてのこの成長領域のサービスは まだまだまだまだまだ やることばかり。
社員は死ぬ気でやれないし、やらないし、万が一やれば労基が入ってくるから、
やっぱり死ぬ気でやれるのは自分だけ、ということになります。
だからせめて自分だけは死ぬ気でやれよ、死ぬ気でやってるのかよ、というお話で締めくくらせていただきます。
1件の成果に必要な
投下労務対価、投入時間、所要期間、それぞれの工程における確率、
このあたりを明確にしていく必要を感じます。
このゼロイチの統計値が 売上予測、粗利率、市場規模 を明らかにする。
そこからは掛け算の領域に入るし、ある程度標準化ができるようにもなる。
ここからが本格的に、自身の真価を問われる。
圧倒的な誠意をご提供しなくてはいけない。
相手の手の下まで頭を下げ、両手で握手をする。
これから30通でも40通でも何度でも手紙をしたためる。
場合によっては土下座だってする。
腹をくくった立ち振る舞いが求められてるんだろう。
口から出る言葉、目つき、顔つき、表情、態度。
その場その場で、全部100%で望まなくては周囲を幸せにできない。
人格の成熟無しに事業の成功はあり得ない。
人の悩みは、その人に見合ったものしか訪れない。
昨日までの 「難しい仕事」 は、明日からはそんなに難しい仕事ではなくなるんだけれど、
今度は、ゼロイチの成果を目指していた時とは別の、一段上の次元の悩みが降ってきた。
ゼロイチの統計値が手元に出来上がった今、
東海三県から静岡、滋賀、近畿三都を手始めに、
これを横展開して全国で戦う決意が必要だ。
そういえば、先月に とある公認会計士先生からいただいた言葉に非常に助けられた。
→ 「果実が実るのはもうちょっとかもしれない」
皆さんへの手紙にいつも書いていますが、
人との出会いは素晴らしい。
ある人のちょっとした一言が、事業・サービスにドライブをかけていくきっかけになってしまうので。
『 誰と成功したいかではなく、誰とならたとえ失敗したとしても後悔しないか 』
『 仕事は何をするかではない。誰とするかだ 』
自身がその命題の解となるために、まだまだもっともっと自身を磨いていかなくてはいけない。
その方は、柔和で、温和で気遣いに長け、ただ、条件の折り合いには毅然としたラインをお持ちでした。
・誠実な立ち振る舞いをしていれば良い条件の取引が降ってくる、という訳ではない。
・売上や取引は掴み取るもの
・優しさや気配り、心配りは、毅然とした要求でささくれ立つ雰囲気を和ませるためのもの
そういう気付きを得た出会いでした。
「腹が据わっているかどうか」。 それはその人の立ち振る舞いから滲み出るものかもしれません。
両者の着地点、妥結点、合意、というものは、あらかじめ神様や慣例が用意してくれているものではなく、
お互いの真剣勝負によって結びつけるもの。
理不尽なことや、納得いかないことが必ず出てくるものだ。
それを忘れていた。
こういった課題難題を、双方の弛まぬ努力と誠意と気配りによって
納得いくところへ落とし込む作業が不可欠となる。
だからこそ、自身が誠実であり、人格を磨き、相手への心配りを忘れてはいけない。
私はそれを逆から捉えていた。
誠実・人格者なので → 良い取引 ×
良い条件を獲るため → 誠実である 〇
すべてにおいて、私は 「成果・評価」 を待っていたきらいがある。
これは性格に起因するものが大きいのかもしれません。
私はかなりウェットなタイプの人間で、
他を慮ることでなんとか人生を立ち回ってきたような気がします。
人は仕事で磨かれる。
人格の成熟無しに事業の成功はあり得ない。